本気の恋の始め方
「あとは俺一人で大丈夫だから。みんなありがとう」
みんな……?
「律。お前への制裁はまたあとにしておく」
「は……はい。マジでスミマセンデシタ……ハンセイシテマス……デハゴユックリ……」
カタコトっぽい御子柴律の声が遠くなる。
なんだか変だ。
それからパタンとドアが閉じる音がして、
「はぁ……」
千早が深々とため息をつく音が聴こえた。
「潤さん、ごめんね……」
そっとシーツの上の手を両手で包み込むように握られて、千早のすべすべした頬に押し付けられた。
「律はちゃんとしめとくからね」
「し……しめなくて、いいわよー……」
なんのことだかわからないけどそんな物騒な……!