偏食家のテーブル

と、問い詰めると
「ハァ？いねぇよ。」
と、猪野は言うだけ。その後も、アレやコレやカナは言うが猪野は「いない。」「知らない」だけ。カナだけが土俵に上がり、相撲をとっている。

そして、暴力が始まった。
カナが別れないのを良い事に、暴力を振るう。そして、その後で優しく抱く。典型的なアメとムチ。いや、拳とSEX。カナの腕に刻まれた長いキズは、その頃、猪野がボールペンでつけたモノだった。まず猪野がカナの腕に刻み、次に自分自身の腕に刻んだ。「コレでオレ達は一緒だ。」とかナントカ言っていた。笑い話である。しかし、カナには効果があった。都合が悪いと手を出すが、心と心でつながっている気になれた。
そして、カナも猪野のオンナ達と同じようにアザを増やしては、優しい言葉に抱かれ、都合のいいオンナに変わっていった。