偏食家のテーブル
この男には冗談を受け付けない行動力が備わっていた。あの事件の夜にはなかった強い行動力が。
カナは自分の発言の責任をとるため、シートにまたがった。
「今から行ってどんくらいで着く?」
「さぁ?」
さぁ?…さぁ?と言ったのか?…カナは諦めた。
「まぁ、なんとかなる。」
カナはユタカの一番変わったトコロは、この楽観的な考え方だと思った。この性格が高校時代からあれば、もっとたくさんの友達ができていたのに…と、もったいなく感じていた。
いよいよバイクは東に向かって走りだした。道がよくわからなかったが、高速を使えばソッチに行けるだろうという楽観的な道順で。
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