SoUnD~僕らの世界~

学校のカバンを開けて、そこに歌詞と楽譜を入れる。


忘れたらまた怒られるし。



「あ!」


俺はカバンの中からあるものを取り出す。



それは・・・。




「明日提出だったよな、コレ。」


明日必ず提出しなければならない代物。



こんな時に、こんなめんどくさい宿題を出す教師を恨む俺。


数学の宿題として、プリント三枚が配られていた。



二週間くらい前に。



でも俺は、自分のやりたいことを優先してやるタイプ。


そのせいでわりと宿題には困ってる。


クラスの中で提出率が悪い人ベスト3に入るくらいの勢い。



特に数学に関しては、最悪中の最悪。


今まで何回宿題を提出したのか、片手で数えられるくらい。



もう十回以上はみんな提出してると思うんだけど。


今回も出せそうにない、と思っていた矢先のこと。



『加藤、今回宿題が出せなかった場合は部活を辞める覚悟をしろ』



って、数学教師に脅された。


部活をやめるとか、ありえねぇ!



現在時刻、明け方四時。


登校時間まで、三時間。



「・・・やるしかねぇ!」





俺はその数学のプリントを一時間に一枚ペースでやりきった。


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