強気な女に裏あります。
 * * *


それからのあたしは勉強もなにもせず、優雅な時間(とき)を過ごしてた。

友達がわからないと尋ねられた時、平泉君に任しちゃったり。
もちろん、ずっと平泉君に任してたら周りのみんなが怪しむから、たまに教えました。


三導児さんが必死に勉強してて、そんなにあたしに勝ちたいの?って思いながら見てた。
だってあまりにも必死すぎて目が離せないんだもん……。



「平泉君は勉強しなくていいの?」


「僕は僕だからね、そんなに気にする事じゃないよ」



……そうだね。
あまり気にしなくてもいいわよね。
なに考えてるのかしら、あたしって。

そうこう考えてると、一週間なんて一日のようなスピードで過ぎていった。



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