強気な女に裏あります。
――そして期末テスト。……終了。

いつもなら長く感じる三日間も今回は早く過ぎていったような気がする。
……初老!?



「早坂 雨音!」



壁をドンドンッと叩きながらあたしの名前を呼ぶ、三導児さん。

どうしたんだろ。
いつもならテストが終わっても来ないはずなのに……。
どっちかっていうと順位後なんだけどな。


しょうがない。
あまり相手はしたくないけど、行きますか。

あたしは椅子から立ち上がり、三導児さんに近付いた。



「どうしたの?」


「あなた、賭けを覚えてる?」



当たり前でしょ!
嫌いな嫌いな、屋上なんだから!



「もちろん。それがなにか?」


「つっ、追加してもよろしくて?」



口調……誰なんだ。



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