両想い【完】
「俺、さ…豪勢にすることばっか、
考えててさ、当然美愛も望んでるって
勝手に思ってた…」
横に首を小さく振る。
「だから、二人のために
やってるって、俺すげぇじゃんって
自惚れてた…だから、24日まで美愛が
バイト入れたって、一人で決めたって…
勝手に裏切られた気になって…
冷たい態度…とった…」
美愛は今度は動かずに話を聞いている。
「24…イブだろ?
言わなかった俺がいけないんだけど、
店とか、予約してたんだ…」
ピクッと、美愛の肩が震える。
それを撫でながら続ける。
「1度…なんつうか…
ひねくれちまうと、なかなか素直に
なれなくてさ…タイミングも悪くて
HR長引いたり移動教室で
会えなかったりさ」
美愛かわ小さくウン、ウンと頷く。
「で、今日…言い訳だけど…
暁人と話してて山野が連れてくるって聞いて
ああ、そうかって思ってさ、
ならいいや、分かるだろって
で、下で待ってた。」
コーヒーを一口飲む。
「さっきは、クラスの女子の姉ちゃんの
店を利用してくれって、たのまれて…
了解したら『好き』とか言いやがった…」
肩が小刻みに震えてる。
「美愛が、奢りを気にしてたのも、
もっとちゃんと受け止めるべきだった」