座敷わらしのしのぶちゃん♪

「いえいえ…滅相もない…」


って慌てて言おうとしたら


目の前の男性から急に笑顔が消えた。


「そりゃ残念だな。少しは僕に興味があるのかと期待しているのに。」


「えっ……どういう事ですか。」


冷たい顔して話す彼に戸惑いが隠せない。


「だって僕は君の事、知ってるよ。ずっと見てたからね。だから今日、君を誘ったんだ。ねぇ、僕が君に会えるのをどれほど待ちわびていたことか………解るよね?」


「ずっと………み、見てた?」


急に体に緊張が走り上手く言葉が出てこない。


と同時に頭の隅で警報器がなっている様な音がする。


この状況って私、ヤバい?


焦る私を無視して、目の前の彼はどこかへ電話をかけだした。


「ええ、目的果たせましたのでエキストラの皆さんに引き取ってもらってください。ご苦労様。」


はぁ?


エキストラ?


全く我が身が置かれている状況が把握できない。


そうこうしている間に、クルーザーはあっという間に元の港につけられて


ぞろぞろと人々が降りていくのがデッキ席から見える。


慌てて、カバンを手に持ち私も立ち上がろうとすると


隣に座る彼に腕をギュッと捕まれ動けなかった。


「手荒な真似はしたくないんだ。大人しくしてよ。」








えっ?


なに、この状況。


えっ、えええぇぇぇぇ~~~っ!


またぁ!?




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