座敷わらしのしのぶちゃん♪
胡散臭そうなサングラスを外すと社長はソファーに腰を降ろし私を呼ぶ


私も恐る恐る座ると


「説明する」


胡散臭かった顔が一瞬でイケメン顔になる


うわっ、ちょっと格好いいかも社長


「名付けてプロポーズ大作戦!!」


やっぱり胡散臭いわ、この人


それより、内容、内容、ちゃんと聞かなきゃ


「今回の依頼だけど彼女にプロポーズしようとしている彼。けれどいい返事を貰える自信が持てない彼は二人が付き合うきっかけとなった思い出のレストランでプロポーズをしたいらしい。それでその店を貸し切ったらしいが、お客が1人もいないんじゃ不自然だと」


「はい…確かに」


「それで我がエアーピープルに依頼したと」


「はいっ」


「空気のような客を用意してくれと…」


なるほど…


それで私か…


いやいや、これも大事な仕事だもん


「っで私はどうすればいいのでしょうか、社長」


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