座敷わらしのしのぶちゃん♪
「う~ん、ご飯食べてくれればいいよ。人気のイタリアンらしいから美味いと思うよ」


「そ、それだけですか?」


「そっ。主役の二人の邪魔にならないように、いかに自然に店内に溶け込むか。それが重要でそれが俺たちの仕事な訳だ」


いかに自然に溶け込むか…


「社長、私がんばります。頑張って空気になります!!」


気合い充分に言うと


「大丈夫だよ。しのぶちゃんの存在感0は宇宙レベルだから」


「宇宙レベル?」


前も確か言われた気が…


「そう。つまり無限大って訳。だから普段通りでいいよ」


きっと、私が初仕事を前に不安になっているのを見て


社長はそんな風に言ってくれている様な気がした


よし!


背伸びせず、今の私に出来ることを一生懸命やろう


私は心の中でそう呟いた
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