雨夜の密会



暑い暑い夏がやって来た。


雨の日になると鳴海さんから連絡があり、私は時間を指定され、買い物をして鳴海さんのアパートに行くのが雨の日の過ごし方になっていた。


アパートに行き、ご飯を作り一緒に食べるだけ。


キスもセックスもないプラトニックな関係。


寂しさを感じる雨の日に、誰かと一緒にいることで私の心は満たされていた。


キスもセックスもいらない。


ただ、鳴海さんと過ごせるだけで幸せを感じていた。




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