雨夜の密会




「鳴海さん、ご飯出来ましたよ?」



私はキッチンからリビングで猫と遊んでいた鳴海さんに声をかけた。



「今日のご飯は何?」



キッチンに来た鳴海さんは子供みたいにそう聞いてきた。



「ミートソーススパゲッティとサラダ」


「ミートソース、大好き!」


「良かった」



鳴海さんは子供のように笑うと、お皿に盛ったミートソーススパゲッティをリビングのテーブルに運んだ。


私はサラダとフォークとスプーンを持っていく。




「ミートソースたくさん作ったから、また冷めたらタッパーに入れて冷凍庫に保存してね」


「うん」



雨の日、鳴海さんのアパートに通って、ご飯を作るようになって、保存が出来て、鳴海さんが何日か食べれるようなものを作るようになった。




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