雨夜の密会
お昼ご飯の片付けをして、鍋に残ったミートソースをタッパーに詰め冷凍庫に入れる。
それから猫で遊んでたら、あっという間に夕方になった。
鳴海さん、遅いなぁ……。
まだ帰って来ないのかなぁ……。
私は茶トラの夏を撫でながらそんなことを思い、窓の外を見た。
雨はすっかり上がり、少し晴れ間が出ている。
その時、さっきまで大人しく寝ていた白猫の冬がリビングの中を走り出した。
それに反応して、夏も秋も走り出す。
母猫の春は窓の側に置かれたベッドで丸まって寝ていた。