雨夜の密会
「なぁ、鳴海?」
「はい」
「これに応募してみないか?」
池田さんが1枚の紙を俺の前に出てきた。
「フォトコンテストですか?」
「あぁ、鳴海なら賞を取れると思うんだ」
「いやー、俺はまだまだですよ」
「そんなことないぞ?」
池田さんが飲んだ酒の入ったグラスをテーブルに置いた時、グラスの中の氷がカランと音をたてる。
「俺は鳴海の撮る写真好きだけどな」
「ありがとうございます」
「テーマは自由だから挑戦してみたら?」
「考えときます」
俺はそう言って、フォトコンテストのチラシをカバンにしまった。