雨夜の密会



ベッドから身体を起こす。


頭が重くて、身体が気怠い。


俺の足元で丸まって寝ている猫を撫でた。


春がこちらをチラッと見るけど、また体制を整えて目を閉じる。


夏、秋、冬の仔猫3匹は目を覚ましてベッドから降りて、ドアをカリカリしていた。


トイレか?


気怠い身体を引きずり、ベッドから降りてドアを開けてやる。


寝ている春が出られるように、少しだけドアを開けて俺も寝室を出た。




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