雨夜の密会




「あっ……」



葵ちゃんが小さく声を出す。



「どうしたの?」


「蓮って、綺麗な手してるね」



葵ちゃんはそう言って俺の手を触ってきた。


“ビクン”と肩が揺れて、カメラを落としそうになる。



「なぁ、葵ちゃん?」


「ん?」



俺はカメラをテーブルに置いた。


もう俺はダメかもしれない。


理性がぶっ飛びそうになる。


気付くと俺は、葵ちゃんをソファの上に押し倒していた。




< 92 / 139 >

この作品をシェア

pagetop