雨夜の密会



俺を見る葵ちゃん。


葵ちゃんを見下ろす俺。



「蓮?」



頬を赤く染め、恥ずかしそうに目を少し伏せた葵ちゃんが切ない声で俺の名前を呼ぶ。



「…………ゴメン」



俺は葵ちゃんから離れてソファに座る。



「なぁ、葵ちゃん?俺だから何もしないって安心した?」


「えっ?」



葵ちゃんが上半身を起こす。



「一人暮らしの男の部屋に入るって、どういう事か意味わかってる?俺だって男なんだよ……」


「蓮?」


「このままキミといたら俺はキミに何をするかわらない。だから帰ってくれないか?」



その時……。


葵ちゃんが俺の膝の上に跨がってきた。


首に腕を回して笑顔を見せる葵ちゃん。



「葵、ちゃん?」



俺は目を見開いたまま葵ちゃんを見た。




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