続・雪うさぎ~その後の二人のラブラブなお話…のハズ?~
雅を愛しいと…何を失っても誰にも渡したくないと思う気持ちを止められず、たまらなくなって、人目もはばからずに華奢な手を引寄せ強く抱きしめた。

雅は一瞬驚いた様子だったがすぐに俺の腕の中で大人しくなる。

じんわりと伝わってくる体温が離れていた長い時間を埋めてくれるようだった。

「……勇気はどんな事があっても必ず来てくれるって知っているから…。
不安なんて無いよ。」

その言葉にフッと微笑んで『ありがと』と言うと、甘い香りに導かれるように小さくキスを落とした。

不意打ちのキスに真っ赤になって俯く雅には、さっきまでの凛とした強さは見当たらない。




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