涙恋~片思い恋愛〜
「姫歌ちゃん、遅くなってごめんねっ!!」


あたしは、次の日、姫歌ちゃんと約束していたショッピングモールへと全力ダッシュをしていた。


それは、もちろん寝坊して、遅刻しそうだから!!


「あはは、大丈夫ですよっ。」


ショッピングモールに着くと、姫歌ちゃんにすぐに会えた。

姫歌ちゃんは、すごく可愛くて、笑い方も上品。



「そういえば、姫歌ちゃん、あたしに用事って、どうしたの?」



ショッピングモールを歩き回りながら、姫歌ちゃんにそう尋ねると、姫歌ちゃんは急に立ち止った。


そして、姫歌ちゃんはしゃべりだす。



「あの、本当に涼太とは付き合ってないんですよね!?」



姫歌ちゃんは、あたしを見つめながら、悲しそうな笑顔を浮かべてそう言う。

それは、もちろん...


「付き合ってないよ?

あたし、好きな人、いるからー...」
< 134 / 291 >

この作品をシェア

pagetop