涙恋~片思い恋愛〜
「私は、物心ついたときからーーー...

ずっと、涼太のことが好きでした。


だけど、涼太は、私になんか興味がない。

私に、恋愛感情なんか持っていないんです。」



姫歌ちゃんは、話している時、涙ぐんでいた。


姫歌ちゃんが、涼太に恋している気持ちはーーー...

あたしが拓真に対する恋心よりも、切なく、苦しいものだった。



「涼太は、私にいつも、恋愛相談をしてくるんです。

その時、いつもこう言われているような気がするんですーー...

『最高の幼なじみで、親友』だって。


友達っていうのは、恋愛感情じゃないんですーーーー」




姫歌ちゃんは、そう言うと、とうとう泣きだしてしまった。
< 136 / 291 >

この作品をシェア

pagetop