涙恋~片思い恋愛〜
夏希が、拓真にそう謝って、あたしのことを追いかけてくる。

だけど、拓真はーー...

あたしのことを、追いかけてこない。

逆に、見放したようだった。



屋上に着くと、息切れがしてしまった。

それと同時に、涙があふれてくる。



「美奈っ!!大丈夫?」


夏希も、あたしと同じように走ってきたみたいで、息切れてをしていた。


ほら、また迷惑かけてるじゃんか。

拓真だけじゃなくて、夏希にも。

涼太にも迷惑をかけている。



「夏希、ごめんね。」


「なんで謝るのよー...

私たち、親友でしょ?」


夏希は、そう言いながら、あたしを抱きしめてくれる。
< 176 / 291 >

この作品をシェア

pagetop