涙恋~片思い恋愛〜
「何があったのか、知らないけど...

私は、何があっても美奈の親友だから。」


「夏希ぃ。」


「よしよし。」


夏希は、そう言いながら頭をなでてくれた。

そして、涙が枯れるほどまで泣いていたあたしにーー...

夏希は、ずっと一緒にいてくれた。



桃香に、ちゃんと話そう。

あたしのこの気持ちを...


そう決意して、放課後、桃香がいる東京青銅大学病院へと向かった。

ここに来るのはーー...


あの、クリスマスの時以来。


あんなことがあったから、桃香のことを避けていた。

拓真とのキスを思い出したくないからーー...
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