涙恋～片思い恋愛〜

だけど、もういい加減前へ進まなければいけない。

現実を、見つめなければいけない。


「村上桃香」

そう書かれた病室の、扉を開ける。


開けると、桃香のやつれた姿が見えた。



「み、美奈?

どうしたの?」


「ちょっと、桃香と話したいことがあって。」


「どうかした?」



懐かしいーー...

最近、あたし泣いてばかりじゃんかーー...


また、涙があふれ始めたけどーー...

話し始めた。



「桃香っ、ごめんね、本当にごめんねっ...

あたしね、ずっと、ずっと拓真のことが好きだったの。


桃香の彼氏になって、諦めようと思ったけどーー...

だけど、それはできなかった。


桃香、本当にごめんなさいっ!!」