涙恋~片思い恋愛〜
「じゃあ、また、明日。」

「うん、バイバイ。」


夏希に、別れを告げて、
もう少しで花が満開になりそうなーー...

実がたくさんなっている、桜の木の下に腰をかける。


そう言えば、沖縄だったら、もう桜前線が、
来ているような季節なんだーー...

だけど、北海道なら、桜前線来るのが5月だから、
まだまだ先なのか。


1人で、桜を見つめているとーー...
あの2人が、来た。

もちろん、白鳥くんと、拓真。


あたしの一言で、すべてが決まる。

ちゃんと嫌いって、言わないとーー...



「んで、美奈。
お前の想い、定まったんだよなーー?」


白鳥くんが、私の眼を見てくる。


拓真は、ただーー...
うつむいた、まま。


「うん。
あたしが決めたことに、
逆らうことはできないからね?」


こうでも言わないと、
白鳥くんが、拓真を傷つけるから。


あたしの心は、
ずっと拓真のことしか考えられない。



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