涙恋~片思い恋愛〜
拓真って呼んでいいのは、美奈だけ。
俺のことを名前で呼んでいいのは、美奈だけ。


女どもに、俺の彼女になれるはずがないし、
俺の好きな人になることは一生ない。



女たちを巻いて、
教室に戻ると、

美奈と、あの面倒くさい女
ーーー...未来ちゃんが、いた。


「美奈、帰ろうぜ。」


別に、俺らが付き合ってることを
隠すつもりはないし、
隠そうとなんて思わない。


だからこそ、俺は、
未来ちゃんの前で誘った。


美奈が彼女だって噂になれば、
俺への想いなんかなくなるんだろ、女なんか。

そういう、最低な女どもしか
俺の周りにはいないから。

だから、俺は女嫌いになったんだろう。

それに、美奈以外の女なんて、
どうだって関係ないんだけど。
< 235 / 291 >

この作品をシェア

pagetop