涙恋~片思い恋愛〜
「あっ、うん。
未来も一緒でも、いいかな?」



美奈は、困った顔をしながら、
そう言ってきた。


未来ちゃんは、変える準備なんかしてる。



「えっ、だけど、
俺らの近くに住んでるわけ?」



俺らの学校には、美奈と俺以外には、
徒歩通学をしてる同級生はいない、はず。



「そぉだよ。
未来、近くにある
マンションに引っ越してきたんだもん。」



おえっ。
甘ったるくて気持ち悪い声だな。

そう思いながら、顔には出さない俺って、
ーーーいわゆる、八方美人?


「あっそ。
じゃあ、俺は一人で帰る。」



別に、邪魔者がいるなら、
一緒に帰ろうなんて思わないし、

女なら、ものすごく思うね。
< 236 / 291 >

この作品をシェア

pagetop