涙恋~片思い恋愛〜
特にやる気があったわけじゃないけど、

ただ、断る理由があったわけでもなかったし、
俺はなんとなく、キャプテンになった。



キャプテンをやってるうちに、気がついた。
俺、このままでいいのか...?

周りに流されるまま、
尻馬に乗るような形で、

なんとなく大学へ通って、
なんとなく勉強をして、
なんとなく就職して、
なんとなく時間がたって、
そうして、死んでゆく。


なんとなくってだけで、俺の人生、
終わっていいのかよ...?


ーーーー...いいはず、ないじゃん。


適当に人生を歩むなんて、
そんなつまらないこと、俺は、

ーーー...したくはない。



そうやって、
自分のことが気になり始めた春。


未来ちゃん達と遊ぶ約束が果たされるのは、
夏になってからのこと。
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