センチメンタル*ガール
「佑輔!熱あるよ!
仕事無理したんでしょ?ほら今すぐベッドに行くよ」
今は別れ話をする場合じゃない。
佑輔の体の方が最優先だ。
「平気だって。確かに会社から早退するように言われて帰ってきたけど
大したことないから」
全然自分の状況に気付いてないよ。
なんでそこまでして仕事を頑張るの?
仕事を一生懸命頑張る佑輔は好きだけど
こんな体に何か起きるまで頑張ってほしくないよ。
「嘘つき。佑輔がそう思ってても、体はもう限界なの。
早くベッドに行って休まないと」
あたしは靴を脱いで、佑輔を強引にベッドまで引っ張って行くと、
キャビネットから勝手に洋服を取り出して「今すぐ着替えて!」と言って彼の部屋の寝室のドアを閉めた。