センチメンタル*ガール



「本当に大丈夫なの?お出かけしていいの?」



とおそるおそる聞いてみると……。



「大丈夫だって。



それに未紗はそんなにいい子にならなくていいの。



分かった?」



結局佑輔に上手くまとめられちゃって、あたしはただもう頷くしかなかった。



「よし!じゃあもう5時になるし、俺は行くから」



と再びバッグを背負って玄関まで一緒に歩いた。



本当に行っちゃうんだ。



でもたったの3日間だもんね。



「気を付けて行ってきてね。あたしは洗い物してから帰るね!」



と笑顔で佑輔に手を振った。



「悪いけど頼むな。じゃあな」



彼はそう告げるとドアのロックを解除して出て行ってしまった。



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