センチメンタル*ガール



「はぁ……どうしよう」



あたしはバイトが終わった後、事務所にある瀬戸さんの送別会の参加、不参加の紙を眺めていた。



やっぱりみんな参加するんだ……そりゃそうだよね!



瀬戸さんはみんなと仲良かったから当たり前か。



でもあたしはどうしよう。



明日もし参加したとして、もう2度と会えないんだって思ったら



1人で思いっきり泣いてしまいそうなそんな気がする。



あたしが主役なわけじゃないのにそんなことしてしまったら



さすがに迷惑だ。



だからと言って泣かない自信なんてこれっぽっちもない。



だってそれくらいもう溢れるくらい彼のことが好きだから。



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