短編集~甘い恋~
店を出てすぐに、
「……優奈、ちょっとそこのベンチで待ってて」
「へ?」
理由を聞く前に、歩はまた雑貨屋へと戻っていった。
とりあえず、ベンチに座る。

そして、5分くらいして歩が戻ってきた。
「なにかあったの?」
「ちょっとな。とりあえず、家行こう。聖南が待ってっから」
「え、あ、うん」

そっか。あたしもプレゼント渡しに行かなきゃなんだ。

歩の家、か…。

「なにボサッとしてんだ。行くぞ」
そう言って、あたしの手を取った。
「ちょっ!」

いきなり手ぇ繋ぐな――――!!


―――――――…………

「着いたぞ」

電車に乗り、駅からしばらく歩いて着いた歩の家。
「ほら、入れよ」
「あ、うん。おじゃまします」

ペコッと歩に頭を下げて、家に入った。

玄関で、
「お帰りー、って、歩、その子誰!!??」

すごい勢いで詰め寄られた。

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