ALiCe


ウサギ少年のこともよくわからないまま放置して逃げてきてしまった。


わからないことだらけで一体どうしたらいいというんだろう。


ただ音からしてウサギ少年の持っていた銃は本物だったはずだし、このままではよくない気がする。



「ってあれ?」

「どうした」


どうしたもこうしたも。

今まで道なき道を歩いていたのが開けたのだ。


そしてそこにはとある建物がたっていた。



「大きい家みたいじゃない!?誰かいるかも!」

「誰かって、あのウサギみたいなのがいる可能性だってあんだろ」


陽はその家(?)を訝しげに見ているけど、今は藁にもすがる思いだ。

少しでも希望があるならそれを試すべきだと思う。
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