ALiCe
「…そうだな」
俺はその提案に乗ることにした。
ここにいてもやることも見つからないし、外へ行ってもとの世界に帰る手がかりをはやく見つけたい。
ただ、俺は危険なところへ考えなしに行きたくもない。
「でも、丸腰で行きたくはねえな」
「……ほう?」
「だからっていきなり銃を使いこなせるとも思えないんだよなあ」
いかにも困ったというように肩をすくめて見せる。
「ではどうすると言うのですか?」
「お前が付いてきてくれよ」