君が忘れても僕は思い出すから
茶髪で少しウェーブががかってる女性と顔を写してない男性が裸で絡んでいる写真がたく
さん載っている。
私は見たとたん、
息を飲んだ。
その雑誌の男性の皮膚のいくら風呂を入っても汚れがたまっていそうな黒ずんだ毛穴や、
髭の先端のプツプツの黒い頭のところや、
横腹についている脂肪を汚らわらしいと感じた。
そんな男の裸に女は舌を這わせていたり、
乳房を揉まれていたり---。
ジロリと軽く男が私を睨んだ。
数秒、私は体をキュッとかたまらせた。
(雇ってもらえないと私の生活は…)