夢なごり~君の声に呼ばれて~
「わっ!」
急に後ろから腕を引かれ、誰かに抱き寄せられると同時に――。
「ぬぐぁあ!」
男の呻き声と共に肉を貫く不快な音が耳に届く。
目を開けると、総司が荒い呼吸を繰り返しながら、刀で男の胸を貫いていた。
総司が男の身体から刀を抜くと、男は力無く突っ伏した。
「く…っ」
「総司ッ!」
私はバランスを崩し、倒れそうになる総司を慌てて抱き留めた。
総司は私の肩に額を当て、辛そうに呼吸を繰り返している。