夢なごり~君の声に呼ばれて~
「これは携帯電話という物です」
「けいたいでんわ…?」
沖田さんは浮かせていた腰を下ろし、興味深そうにケータイを見ていた。
「京から江戸まで離れている人と話せたり、こんな風に文字を打ったり出来るんですよ」
そう言って、私は土方さん達に適当に文字を打ったメールを見せた。
「確かにこれは未来の物としか思えん。なぁ、トシ」
「そうだな…。よし、未来から来た事は認めてやる。だが、長州の間者では無いという証拠にはなっていない」
どんだけ、私を長州の間者?って疑うんだよ。
もう面倒臭いな…。
私は盛大に溜息を吐くと、土方さん達を睨んだ。