由良さんが呼んでますので






「・・・・・・はぁ」



やっぱり、余計なお世話だったみたいだ


これ、私が嫌われちゃったってことじゃないの?こういうとき、どうすればいい?


何も、分からない。なにしろ私は始めて友達を作ったくらいで、喧嘩も仲直りも、遊ぶことも気遣うことも、甘えることだって


何だって分からないんだ



そりゃあ、私だって私だけの細木くんで居て欲しいけど、でもそれはよくないって分かっているから友達を作って欲しかった。持田くんなら信用出来るから、良いかなって思ってた


・・・・・でも、細木くんにはダメだったみたいだ



おまけに、私が見たことの無いような少し楽しそうな細木くんまで見てしまった



何だ。私、彼にとって、いらない存在なんだ





「・・・・けっこう、キツイなあ」



やっぱりキツイや


だから友達なんて、欲しくなかったのに



傷つきたくないから、友達なんていらなかったのに



だからこうやって、自分を押さえていた



遠巻きに眺めるんじゃなくて、自分からあの輪に入ってみたいっていつも思ってた。温かくて楽しそうなあの場所。それでも、異端な私が入れるワケないと思っていたから、無理だと分かっていたから



だから敢えて、高望みだってしなかった




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