冬が、きた。
「……言いたいことが、いろいろあるんだけど。……もし嫌なら、聞かなくても良いから。言うだけ言わせて」
「…………」
目を合わせられなくて、うつむいてしまう。
頭に慎くんの視線を感じる。
構わず慎くんは話し始めた。
「……今日は、来てくれてありがとう。嬉しかった」
「……うん………」
「…………それで、あの、さ………」
慎くんは言葉を止めて、深呼吸した。
「…………雪音に、戻って、来て欲しい」
………また、心臓が、うるさくなってきた。
「……あれから僕、なんで雪音をあれほど追い詰めちゃったかを、ずっと考えてた。……雪音があの時に言ったことを、何度も何度も思い出した」
「……………」
「雪音はあの時、『迷惑になる』とか、『邪魔したくない』って言ったよね。……でも、僕、一度だってそんなの、思ったことない。だから………戻って……」
慎くんはうつむいたままの私の頭をそうっと撫でた。
………視界が滲む。