冬が、きた。
「危ない、忘れるところだった。…………はい、どうぞ」
その箱を私に差し出す。
「………開けてもいい?」
「うん」
おそるおそる開けると、雪の結晶が見えた。
「…………?」
見ると、雪の結晶のモチーフの、可愛らしいピアスだった。
「………これを見たとき、雪音を思い出して。似合うだろうなあって思って……」
「わぁ……ありがとう……!」
嬉しくなって、笑顔で慎くんを見上げると、慎くんも安心したように笑った。
「良かった、喜んでくれて……。何あげたらいいか分からなくて、色々探し回ったから……。あっ」
「ん?」
「……あの、言い訳するわけじゃないんだけど……。バイクで出かけてたのは、その………」
慎くんは気まずそうに、頭をがしがしと掻き混ぜた。
「……もしかして、プレゼント、探すため?」
「………まあ、そうだね、うん。………心配かけて、ごめん」
…………なんだ。
私の、勘違いだったんだ。
拍子抜けしてしまって、思わずため息が出た。