恋……スル?-小沢 圭治編-
「圭治~~!」



更にその声の主は、ドンドンとドアを叩き始める。



「圭治~!?いないのー!?」



訳がわからず身体を硬直させたままでいると、目の前の圭治さんは壁に手をついたまま頭を垂れた。



「~~~ったく、あの女!!」


「えっ!?」



急に顔を上げた圭治さんは、すっかり恐ろしく険しい表情になってしまっている。


そしてオロオロする私の頭にポンッと手を乗せると、


「…ちょっとうるさくなるが悪いな」


と言って、大きなため息を吐き出して玄関に向かっていった。


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