恋……スル?-小沢 圭治編-
ぱっと彼の方に目をやると、ちょうどお姉様方が帰るところだった。


「またね~♪」と笑顔で手を振ってくれる彼女達に私も挨拶をして、圭治さんがドアの鍵を閉める隙に手早くそのデザイン画と本を仕舞う。



──どうしよ…すっごく嬉しい…!!


胸がドキドキして、口元が緩むのを抑えられない。

まだ貰えると決まったわけじゃないのに、幸せな気持ちでいっぱいだ。



圭治さん、私との将来を考えてくれてるってことかな?

いつかあの指輪を私の薬指に嵌めさせてくれるのかな…?



そんな期待を抱きながら、無意識に左手を右手で握り締めていると…

私はまた背中からふわりと抱きしめられた。


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