恋……スル?-小沢 圭治編-
専務は自分専用の開いていたノートパソコンを、何か操作してから閉じた。


私は自分のデスクに荷物を置いてストールを外す。



「仕事…やりに来たんですか?」


「他に何の用があるってんだ」


「ですよね~…」



でもさっきはずっといなかったんだし、一旦家にでも行って戻ってきたのかな?

何でそんな面倒臭いことを……



「おい」



ぶっきらぼうに呼ばれて、オムライスを取り出そうとした手を止めて振り向く。


すると、専務はあるモノを二つ手に持って、そのうち一つを私に差し出してきた。



「──え?これ…」


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