恋……スル?-小沢 圭治編-
見覚えのある…というか、いつも見ているロゴが入ったカップに、ほのかに甘く苦い香りが漂うソレは…



「あのカフェのコーヒー…!?」



そう。可愛くて癒されるワンコくんがいる、私のお気に入りで行きつけのカフェのコーヒーだ。



「えっ、なんで…!?」


「前言ってたじゃねーか、ここのコーヒーが美味くて気に入ってるって」


「それは言いましたけど…!」



もしかして、わざわざ買ってきてくれたの?

あの専務が!?



目をまんまるにしてコーヒーと専務を交互に見ていると、彼は久々の柔らかい微笑みを見せてこう言った。






「──俺も好きだから」



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