キラリ
「日曜日の試合の話、したっけ?」
「ううん。聞いてない」
「うちの学校で試合するからさ、もし良かったら」
「うん♪観に行く。頑張ってね」
翔太と手を繋いで
他愛の無い話をしつつ、「彼氏の試合を応援しに行く健気で可愛い彼女」をさりげなくアピールしていたそのとき
吹奏楽部の演奏がぴたりと止み、それと入れ替わるように
聞き覚えのあるピアノの音が、どこからか私の耳に流れ込んできた。
思い出すまでも無い。
千明の家の前を通るときに、いつも聞こえるあの曲だ。
「ううん。聞いてない」
「うちの学校で試合するからさ、もし良かったら」
「うん♪観に行く。頑張ってね」
翔太と手を繋いで
他愛の無い話をしつつ、「彼氏の試合を応援しに行く健気で可愛い彼女」をさりげなくアピールしていたそのとき
吹奏楽部の演奏がぴたりと止み、それと入れ替わるように
聞き覚えのあるピアノの音が、どこからか私の耳に流れ込んできた。
思い出すまでも無い。
千明の家の前を通るときに、いつも聞こえるあの曲だ。