言いなりデイズ


できるだけ、一緒に居たいと思った。


こんな気持ちになるなんて。


初めてかもしれない。


「じゃあ、頼む。」

「うん。」


愁は割れたお皿を片付け、あたしは調理器具を片付けた。


もしかして、愁は料理をしようとしたのかな?


ところで、愁のご家族は?


そう言えば、誰も帰って来ない。


「愁?」

「ん?」

「愁の家族はどんな人?」

「………。」


いきなり黙り込む愁。


えっ…。


もしかして…


聞いちゃいけなかったのかも…。


ど、どうしよ…。

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