言いなりデイズ
「もう、大丈夫だよ。愁こそ怪我したら大変だよ?」
動揺を隠しながらの返答。
バレてないよね?
あたしがこんなに緊張して、心臓がドキドキ鳴ってるなんて…。
「俺は別にいいんだよ。」
「よ、よくないよ!」
「いいから。お前は寝てろ。」
「で、でも…、」「返事は?」
いきなり愁の顔がグッと近づいてきた。
あたしの言葉は途中で遮られてしまった。
ジッとあたしの目を見てくる愁に、
「…はい。」
あたしは頷くことしか出来なかった。
「よし。ほら、寝てろ。」
そう言いながら、愁があたしの頭を二回ポンポンと叩いた。
〜〜〜〜っ////
どうしてこんなにもドキドキするんだろう。
どうして…?
わかんないよ。
愁の手が離れて、温もりが消えていく。
それがなんだか寂しい。
「愁、やっぱり手伝うよ。本当に大丈夫だから。」