FlowerRose
「…―こんな所に連れて来てどうするつもりですか?」
出来るだけ声が震えないように言った
「んー?なーんかさっ!久しぶりに英ちゃんと話したくて」
カイはあたしの方を向かず、空を見つめたまま言った
「―あたしは別に話したくありませんけどっ!」
「なーに強がってんだよ!オレの事見てたくせに♪」
「見てませんっ!\\\」
カイがあたしに向き直って言った
「…なあ、敬語やめろよ」
「え…?」
「お前に敬語使われると、ヤなんだよ…」
カイがあたしにゆっくりと近付く
カシャン―…
あたしがもたれているフェンスにカイが手をかけた
あたしに覆いかぶさるように
「…―修人とキスした?」
「修人と…?…一回だけ…」
「チッ―…」
え?
今カイ舌打ちした?
「…―どうだった?」