FlowerRose
キーンコーンカーンコーン―…
「さぁーて帰ろ!修人ぉー―…あれ?」
周りを見渡すと、修人は教室に居なかった
「トイレかな…?」
あたしが廊下に出ようとすると
「志音さん居る?」
ドキン
その声と共に心臓が跳ねた
え?
嘘…
ゆっくりと顔を廊下に向けると、カイが教室の柱にもたれて、クラスの女子生徒に聞いていた
「はっはい!!居ます!!!」
「呼んでくれるかな?」
「志音さん!!一条先輩が呼んでます!!!」
女子生徒があたしの方を向いたと共に、カイも視線をあたしに向けた
ドクン
「………」
あたしは何も言わずにカイの元までゆっくりと歩いた
「ちょっと屋上行かない?」
ドキンッ
屋上…?
屋上って言ったら…
あたしは自分の頬が熱くなるのを感じた
「いいよね?」
そう言って、あたしの手を掴んだ
そして屋上まで行った