FlowerRose



「…じゃあ…待たな」

「…うん、また明日」

短いやり取りを済ませて、あたしは部屋へと入る



最近は毎日こうやって過ごしている

正直あんまり楽しくない



「英子っ!早く降りて来なさいっ!!ご飯冷めちゃうわよっ!!」


お母さんの怒鳴り声が聞こえて、あたしは作り笑いをしながらリビングへと入る



(最近、カイがあたしに触れて来て舞い上がってたら、すぐこれだもんな……まさかあたしがこんなに沈むとは思わなかったけどさ…)



ぼーっとしていると、お母さんが声を掛けて来た


「英子?あんたちょっと顔色悪いんじゃないの?」

「えぇ?そうかなぁ?全然元気だよ?ホラッ!」



あたしは両腕でガッツポーズをしながら笑った



「そーお?無理しちゃ駄目よ?」

「…うん」



あたしはご飯を少し残すと、部屋に戻った



うぅ…なんか気分落ちる…

そう思って窓を開けた

新鮮な外の風にあたりたかったのだ


窓を開けると、空には無数の星がきらめいていた


「うわぁー…綺麗…」


あたしはしばらくその星達に見とれていた



「くしゅんっ」


小さなくしゃみをして、あたしは窓を閉めた


…なんか頭痛い…

…早く寝よっ!



バサッと布団をかぶり、あたしは痛む頭を押さえて眠りに就いた

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