FlowerRose
「………」
「………」
気まずい沈黙が流れた
英子は目を泳がせている
「…英子…だから今日は休めって言ったのに…」
「だ、だって…」
「だから、お前は危なっかしいんだよ…無理して意地張って…」
カイのその言葉にカチンと来た
「もうっ!いいでしょ!!カイには関係ないんだから!!」
「関係ないって…オレはお前を心配して―」
「それもこれもカイのせいでしょ!?」
「はあ!?」
カイが―
あたしに期待なんかさせるから―
意味深な約束なんかしたりするから―
「もお嫌だっ!カイなんてキライ!!出てってよ!!」
「お前っ―それ本気で―」
「ヤダヤダヤダヤダ!!聞きたくない!!早く出てってえ!!!」
「…ッ……分かったよ!出てくよ!出て行きゃあ良いんだろ!!」
カイはパイプ椅子から立ち上がると、ドアに向かって歩き出した
「…ッ!……」
一瞬、引き止めそうになった
でも、その手を引っ込めた
ガラガラッバタンッ
「………うっ…うぁっ」
あたしは顔をベッドの白いシーツに埋めながら、小さく鳴咽を漏らした